第1回Houdiniゆるゆる会に参加しました

Category : News · by 8月 28th, 2020

第一回、Houdiniゆるゆる会に参加、共同主催させていただきました。

ぼく自身はHoudiniはまだ触り始めた程度なのですが、Houdiniゆるゆる会が、ぼくとほか数名の方で共同運営させていただいているSubstanceDesignerゆるゆる会を参考に開催されたという経緯もあり、めんたいこさんと共同主催させていただきました。

会の様子などはめんたいこさんが詳しく話してくれているので、くわしくはめんたいこさんのブログを読んでください。

https://www.kickbase.net/entry/yuruhoudini01

もろもろの反省点はめんたいこさんが上げていただいているのですが、ぼくからみてもとてもいい勉強会でした。共同主催のぼく自身の反省点としては、もう少し相槌を打ったりして登壇者が孤立しないように立ち回るべきだったなと思います。

勝手の知っているSubstanceDesignerゆるゆる会では、(ややでしゃばりなほど)話に入り込んで登壇を回そうという意識でやっているのですが、Houdini勉強会となると、Houdini力が不足しているため他の方の作ってくるものの全体像が朧なこともあり、また圧倒的にスキルが上な人を前にして遠慮してしまったかなと思っています。

個人的にはゆるゆる会というものの定義は、登壇者にとってゆるゆると、発表データを片手に気楽に参加できる会というものです。

勉強会の抱える問題の一つとして、登壇者の負担が大きいというのがあります。この負担を少しでも小さくして、話したいことがあれば気軽に参加して話せるような、もっとみんなが教え合うような勉強会ができないか?というのがゆるゆる会を開催しているテーマの一つだったりもします。かっこよく言うと、相互学習型の勉強会というものを目指しているのです。

コロナ禍によってオンライン勉強会というものが増えてきて、参加する側からすれば自宅で気楽に見れるようになったのですが、以前にも増して登壇者の負担が増え、逆に旨味は減っているように感じます。
勉強会が終わった後、面識のなかった登壇者同士の交流が生まれて交友関係ができたり、新しい仕事につながったりといったこともオンラインでは難しく、(やろうとおもえば)公開イベントでなくとも登壇を記録されてしまうというディメリットも生まれたりします。
めんたいこさんの話していた登壇者の孤立というのも登壇者の負担問題の一つです。
会社でもZOOMを使ったミーティングなどは多いのですが、話し相手が多いほど誰も返事をしないので、一人でPCを前に話しているような虚しさを感じることがよくあります。オフライン勉強会であれば、話を聞いて頷いている人の顔を見ながら励まされたりして話を続けられるのですが、全く反応がないというのは辛いものです。
そういったことはよくわかっているので、もうすこし上手く立ち回って、登壇内容の面白いポイントを引き出せる側に回れるように動きたかったなと思いました。(そのためにはHoudini力もつけないと…ですね)

勉強会の反省点はこれまでにして、ぼくの登壇内容です。

ノードはこんな感じ
左側の塊で釘を作り、右側の塊でバットを作っています。
バットにScatterでポイントを配置してそこに釘をはやしています。
釘の生える密度やランダム度合いのほか、バット自体もフルプロシージャルです。

Houdini力のある人からすれば見たまんまでしかないネットワークなんですが、こだわった点はバットの頂点数の減らし方です。

凄く分割したLineをRampパラメーターでバットの形に変形しているので作っている段階では頂点数が多いのですが、それを曲率を参照して曲率が高い場所は急角度に曲がっているので頂点を多めに残しておこう、というアルゴリズムで減らしています。さらにカーブ全体の長さは変わってほしくないので、最初と最後の頂点は必ず残しています。
facetSOPでも同じことができるのですが、こちらは直線上の中点を減らすというアルゴリズムなので、バットのような緩やかなカーブだと、「どこまで直線とみなすか」の値にかなり小さな値を入れればならず、少しだけ使いにくかったりします。
とはいえfacetSOPが普通に便利なので、大抵の場合はfacetSOPで事足りるのでは?と作った後に思いましたが、ロジックをそのまま形にできるHoudiniは面白いですね。

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