第6回 Substance Designer ゆるゆる会を開催しました

Category : News · by 3月 17th, 2020

Substance Designer ゆるゆる会
https://substance-teaparty.connpass.com/event/167698/

こちらは参加者全員がテーマに沿ったマテリアルを事前に作成していただき、当日に発表形式で見せ合う勉強会です。全員が作ってきたものをプレゼンする、相互学習型の勉強会です。
第2回のときに主催側になり、もう第6回になります。
参加者の意欲も高く、毎回新しい発見がある楽しい勉強会なのですが、今回の勉強会で特に印象に残ったものをご紹介します。

球体に貼り付けるようにテクスチャを変形

月のテクスチャをつくったのはいいけど、球体にマッピングするように変形する方法がないかという議題がありました。

最近、お仕事で環境マップをSubstanceで編集することが多かったので知っていたのですが、panorama3DPositionというノードがまさに球体のPositionMapを持っているんですね。これをつかってTriPlannerでマッピングすると球体型に変形できます。

ワンのタイル

ワンのタイル
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB

上下左右だけでなく、縦横それぞれ4分割したラインでもつながるようにつくったテクスチャを用意し、それを非周期的なタイルパターンで配置することで繰り返しがわからないまマテリアルを組むという手法です。

こちらはマテリアルの製作者のもんしょさんのブログに詳しく解説いただいています。

他のテクスチャと接続可能なテクスチャの作成

こちらは、地面の他に、草の生えた地面、敷石のある地面など、たくさんのテクスチャを作成してきていただきました(すごいノードだ…
なおかつそれらが自然につながるように、上半分だけ石で下は草のテクスチャなど、接合部となるテクスチャも組み合わせでつくられていました。

ただし、この手法だと組み合わせのパターンだけテクスチャが必要になりますし、上下だけでなく左右を用意したりし始めるとそれはもうすごい数が必要になるのであまりいい手法は言えません(重さのボトルネックがどこになるのかはタイトルによるので一概にダメとは言えないのですが…

作例がUE4で動画を作成して完成というものだったのですが、UE4であれば一般的には、草だけの要素をテクスチャとして出力し、そのマスクと頂点カラーをブレンドすることで「草のでやすさマップ」をペイントするという手法を取ることができます。
さらにLandScapeマテリアルであれば、頂点カラーの4色(RGBA)よりも多くの要素をブレンドすることができます。

ランドスケープで使用するマテリアルを作成する方法
https://docs.unrealengine.com/ja/Engine/Landscape/QuickStart/4/index.html

作例自体は力技なのですが、やりきったことにとても感銘を受けました。

SubstanceDesignerで一から作ることの意義について

SubstanceSourceにもたくさんのデータが公開されており、Megascanなどの大規模ライブラリが使えるようになりつつある今、一からSubstanceDesignerでつくるような仕事はあるのでしょうかという質問がありました。

仕事で使うかどうかはタイトルによるので、一概には言えないのですが、個人的な経験ではどんなにライブラリがたくさんあっても、なかなかタイトルに合わせたベストなものは見つからないです。欲を言えば地面やタイルにも、タイトルに合わせて手書き感や量感によるケレン味を入れたくなることが多々あるのですが、そのときにアートディレクションに答えられるSubstanceDesignerは強いなと思います。また、テクスチャを1から全部をつくらないまでも、SubstanceDesignerでのマテリアルの作成方法を習得していれば調整要素だけをつくって加えることも可能ですし、タイトルの肝になる部分だけでも、ユニークな表現ができるというのは強いでしょう。

また、SubstanceDesignerでのマテリアルの作成方法は、とても普遍的なロジックが多く含まれています。個人的な経験ですが、UE4のマテリアルやHoudiniにも通じる部分がたくさんあるので、今後に生きてくる部分はたくさんあるんじゃないかなと思います。

ファイルの取扱について

Substance Designer ゆるゆる会 の参加者には、学習用にデータの配布のご協力を頂いています。 公開されているファイルの著作権はその製作者に帰属します。 学習目的で作成しているものですので、使用用途は学習のみとします。

https://trello.com/b/cjLu20Ru/substancedesigner%E3%82%86%E3%82%8B%E3%82%86%E3%82%8B%E4%BC%9A

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